行政書士試験を独学で合格した体験記!勉強法やポイントを伝授します!

資格

こんにちは。さきです。
今回は行政書士試験についてお話します。

わたしは、29歳のときに行政書士試験に合格しました。
27歳ぐらいから本格的に勉強を始め、一度目は不合格orz、二度目の試験で合格しました。

今回は、法律知識ゼロの状態から独学で行政書士試験に合格したときの体験記や勉強法をお伝えします。
「これから行政書士試験に挑戦したい」「今ちょうど勉強している」という方々にとって、この記事が少しでも役に立てばなと思います。

行政書士試験を受験したきっかけ

「そもそもなんで行政書士?」というところですが(興味なければ読み飛ばしてください)、
わたしは、高専という理系の学校に行っており、卒業後はメーカーで技術職をしていました。
大きくて安定した企業でしたが、「このままこの職場で働き続けるのかな・・」という漠然とした不安と、「私って何の能力もスキルも無いな・・」という劣等感を感じるようになりました。

このとき、何かの雑誌で、元ヤンキーのフリーターの男性が勉強して行政書士に合格、開業したという体験記を読みました。
「フリーターから経営者?!すご!めっちゃいいやん!!」と思い、すぐに本屋へ行き、
行政書士試験のテキストをテキトーに選んで購入しました。

行政書士試験の教科は、基礎法学・憲法・民法・行政法・商法・会社法・一般知識。
300点満点中180点以上で合格。受験資格無し。

「あれ?これいけるんじゃない?」
当時法律知識ゼロだったのに、何故いけると思ったのかよくわかりません・・。
ただ、元々勉強自体は嫌いではなかったので挑戦してみようと決意しました。

当時は、行政書士になりたいというよりも、「法律系の国家資格」「経営者にもなれる」というところに惹かれました。

受験を決意してからの行動

ここからは、受験を決意してからの行動を紹介します。

法律事務所へ転職

受験すると決めてから、勤めていた会社を辞めて法律事務所の事務に転職しました。

日常的に法律用語に触れること、法律家の方の近くで仕事をすること、とにかく法律に近い環境に身を置くことが目的でした。

勉強時間を確保したかったので、「残業がない」「土日祝休み」は必須条件でした。

自習室を契約

毎月8,000円ぐらいで利用できる自習室を契約しました。

勉強や仕事に集中したい人たちが利用するので、とても静かで集中できます。

平日の仕事終わりと、休日はずっと自習室で勉強していました。

勉強専用のTwitterアカウントを作成

Twitter(現在はXですね)で行政書士の勉強専用アカウントを作りました。

Twitterに士業の方や勉強中の方が多かったので、モチベーション維持に役立つと思ったからです。

投稿する中で、フォロワーさんとの交流が増え、勉強のアドバイスをもらえたり、試験に関する情報交換できたりしました。

テレビを捨てた

部屋にあったテレビを捨てました。

元々テレビ大好きっ子だったので、勉強するにあたってテレビは何よりの誘惑だったからです。

そのままテレビを見る習慣がなくなり、現在も持っていません。

独学での勉強方法

行政書士試験の専門学校なども検討しましたが、お金が高いのでやめて独学することにしました。

ここからは、実践した勉強方法を紹介します!

テキスト→基礎問題を繰り返す

まずは、テキストを読む→ある程度理解できたら基礎問題を解く、というのを繰り返しました。

コツは「ある程度分かったな」と思ったら、すぐに基礎問題にさしかかることです。
だらだらテキストを読んでいてもあまり見にならないからです。
基礎問題を解き、解説を読んだり、テキストを読み返したりすることで、徐々に理解が深まります。

また、これをひたすら繰り返すことで、法律用語や条文、判例独特の言い回しにも慣れます。

過去問10年分を解く

わたしの場合は、1教科ごとにテキスト→基礎問題ができたら、10年分の過去問を解いていました。
ただ、基礎問題と比べて過去問はかなり難しいので、初めは全然解けませんでした。
(初めの頃、民法の債権法の問題を1問解くのに1時間以上かってました汗)

何度も心が折れそうになりましたが、過去問を解く→解説を読むをひたすら繰り返しました。
めちゃめちゃ時間はかかりましたが、明らかに知識が頭に定着しているように感じました。

択一問題の選択肢1つ1つに理由付けをする

行政書士試験は全60問中54問が択一式問題です。

択一問題に関しては、ただ単に、選択肢の中から正答を1つ選ぶのではなく、
「なぜこの選択肢は×なのか」を考えて、必ずその理由をノートに書き出しながら解いていました。
理由付けができない問題は、解説やテキストで確認するようにしました。

こうすることで、さらに理解が深まるためです。
また、何度も問題を解いていると、答えを覚えてしまって、自分は理解して解けていると錯覚することを防ぐためでした。

記述対策の問題集を買った

行政書士試験は、記述式の問題が3問出題されます。

記述問題は配点が高いため、過去問だけでは不安になり、記述式専用の問題集を購入しました。

公務員試験用の長文読解の問題集を買った

行政書士試験には、長文読解問題が3問出題されます。

こればかりは、法律知識では対応できないため、公務員試験用の問題集を購入しました。
長文読解には文章の読み方や解き方のコツがあり、そのコツを掴むまでに随分時間がかかりました汗

ただ、そのコツを掴んでからは驚くほど正答率があがりました。

条文を録音して通勤時間や移動時間に聴く

憲法の全条文と民法の重要な条文を自分で読み上げ、iPhoneに録音しました。
そして、毎日の通勤時間や移動時間に聴いて条文を暗記していました。
(初めは自分の声が気持ち悪くて仕方なかったですが・・)

おかげで条文の穴埋め問題では、勝手に録音が脳内再生され、ほぼ100%解けました。

会場で模擬試験を受ける

本試験が近づくと、模擬試験を受験できます。

わたしは、5回ほど模擬試験を受けました。
自宅で受けることもできますが、会場に行った方がより本試験に近い雰囲気を味わえます。
より緊張感を持つためにも、会場で受けることをオススメします。

リアルな勉強時間

1日の勉強時間は、平日は約5時間、休日は8~10時間ぐらいでした。

平日の仕事終わりと休日はほとんど自習室にこもっていました。

あと、朝起きてから家を出るまでの時間や通勤時間やお昼休みなどの隙間時間も活用しました。

行政書士試験に合格するコツ

ここまで実践した勉強方法を紹介しました。
ここからは、行政書士試験に合格するためのコツを紹介します!

捨て問はすぐに切り捨てる

行政書士試験には、「捨て問」という通常では解けない難問が出題されることがあります。
「あ、これは捨て問だ」と気付いて、時間をかけず、すぐに切り捨てるのもポイントです。

反対に、配点の高い記述問題法律知識がなくても解ける文章理解に関しては、確実に抑えるのがポイントです。

解く順番と時間配分を決めておく

あとは、自分の中で、ある程度解く順番と時間配分を決めておくのもポイントです。

わたしの解く順番は、行政法→民法→記述問題→基礎法学→憲法→個人情報保護法→文章理解→会社法→一般常識(政治・経済・社会)でした。
比較的自信のあった行政法と民法、配点の高い記述問題を最初に解き、そこからは得意な順番に解いていきました。
苦手だった会社法と一般知識は最後にして「最悪テキトーにマークしちゃおう」ぐらいに思っていました。

ただ、解き方は人それぞれかと思います。
解く順番を変えるとマークずれを引き起こす恐れがありますし、順番どおりに解くのも全然アリだと思います。また、教科の得意・不得意も人それぞれだと思います。

自分にとって一番良い方法をみつけましょう。

一般知識(個人情報保護法以外)の勉強に時間をかけない

行政書士試験は、政治・経済・社会・個人情報保護法に関する一般知識問題が出題されます。

ただ、政治・経済・社会に関しては、範囲が広すぎる上にその年によって問題の傾向が変わるため、あまり対策のしようがありません。それよりも、他の教科に時間をかける方が効果的だと考えました。
わたしの場合は、ひとまず過去問をひと通り解き、ニュースや時事ネタを意識的に見るぐらいに留めました。

ただし、個人情報保護法に関しては対策可能なので、過去問などでしっかり押さえておきましょう。

行政書士試験の独学は可能ですが・・・

しっかりポイントを押さえて努力を続ければ、独学でも合格できると思います。

ただ、独学だったことから、一度は落ちてしまったり、合格後も法的理解が不足しいてたりしました。
正直、学校に通ったり通信講座を利用した方が、しっかり理解した上で効率よく合格できたのかとも思います。

勉強してみて、「独学が厳しい」と感じたら、通信講座などの利用を検討するとよいと思います。
自分に合った学習方法で挑戦してみてくださいね。

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