近年、副業やフリーランスでWebライターを始める人が増えています。しかし、ネット検索すると「Webライターはやめとけ」というワードを目にすることはないでしょうか。
「Webライターって本当に稼げるの?」「そもそも仕事として成り立つの?」このように思う方も多いかと思います。
今回は、Webライターは本当にやめた方がよいのか、その真相をお話します。やめとけと言われる理由や稼ぐコツも紹介するので、Webライターに興味のある方は参考にしてください。
Webライターはやめた方がいい?
結論から言うと、「Webライターはやめとけ」を鵜呑みにする必要はありません。
なぜなら、わたし自身が未経験から副業でWebライターを始め、実績を積みながら稼げるようになったからです。
また、「やめとけ」と言われるのは、Webライターの職業に限らず、どの仕事でも一定数見られるものです。どのような仕事でも、向き不向きがあり、デメリットやリスクが存在します。
特に、Webライターはすぐ結果が出る仕事ではないため、辛抱強さや忍耐力が求められます。”Webライターとして成果が出る前に辞めてしまった“、”思ったより稼げなくて諦めてしまった”という人が「やめとけ」と感じてしまうのかもしれません。
しかし、正しいやり方で地道に続けていけば、未経験でも十分に活躍できる仕事です。
Webライターがやめとけと言われる理由
実際に「Webライターはやめとけ」という意見が一定数あるのは事実です。ここからは、やめとけと言われる理由を紹介します。
初めは成果が出にくい
Webライターは、始めたばかりのころはなかなか成果がでにくく、すぐに稼げる職業ではありません。
特に未経験の場合は、実績がないため案件を獲得しにくく、やっと受注できても報酬単価が低いケースが多いです。さらに、執筆やリサーチに時間がかかり、「時間単価にすると割に合わない」ということもあります。
わたし自身、月1万円の収入を得るまでに約半年ほどかかりました。
Webライターは、地道に実績を重ねることで稼げるようになります。「時間をかけているのになかなか稼げない」と途中で挫折しやすいことが、「やめとけ」と言われる理由の1つです。
ライバルが多い
Webライターは、初期費用がほとんどかからず、特別なスキルがなくても始められるため、人気の高い職業です。その分、ライバルが多く、競争が激しいのが実情です。
案件に応募してもなかなか案件を獲得できない、SEO記事を書いても競合サイトに負けてしまうということがあります。特に、「未経験者OK」の案件に応募が集中しやすく、争奪戦になるケースもあります。こうした状況に疲れて、諦めてしまう人も少なくありません。
案件を獲得するには、受け身の姿勢でいるのではなく積極的に営業することが重要です。また、「得意ジャンルをもつ」「応募時の提案文に工夫を凝らす」「丁寧なコミュニケーションを心がける」「納期を厳守する」など、小さくてもよいので他のライターとの差別化を積み重ねましょう。
ライティングがきつい
「Webライターはラクそう」というイメージを持たれることがありますが、ライティングは想像以上に大変です。特に、1記事あたりの文字数が多かったり、専門性の高い内容でリサーチに時間がかかったりする案件では、途中で心が折れそうになることも少なくありません。
案件を受けた際は、クライアントの意向やテーマ、キーワードに沿って文章を構成、執筆する必要があります。納品後も、修正依頼やフィードバックがあれば丁寧に対応しなければなりません。
さらに、報酬単価が低いと「ここまで頑張ったのに、これだけしかもらえないの?」と感じてしまう人もいるでしょう。「文字を書くだけの仕事」と軽い気持ちで始めた結果、そのギャップに心が折れてしまうケースも多いです。
とはいえ、ライティングを続けて実績を重ねることで、執筆スピードも報酬単価も上がっていきます。最初の苦しさを乗り越えられるかが、成功できるかどうかの分かれ道です。
詐欺案件を受けてしまう
悪質なクライアントが存在し、詐欺案件を引き受けてしまうケースがあります。
特に、勝手がわからない初心者ライターは引っかかりやすい傾向にあります。たとえば、「きちんと納品したのに報酬が支払われず、そのまま連絡がとれなくなってしまった」「仕事を受注するときに一方的に商材を売りつけられ、こちらがお金を支払う羽目になってしまった」などのケースが挙げられます。このような詐欺まがいのトラブルに巻き込まれると、時間や労力だけでなく金銭的な損失まで発生する可能性があります。
こうした背景があることも、「Webライターはやめとけ」と言われる理由の1つでしょう。
初心者に場合は、信用できるクラウドソーシングサイト(クラウドワークスやランサーズなど大手サイトなど)を利用し、クライアントの評価や口コミなどを確認することをおすすめします。報酬や条件が良すぎる案件は、一度立ち止まって疑ってみることも大切です。
Webライターのメリット
紹介したとおり、Webライターには大変なことや注意点があります。しかし、その一方でWebライターならではのメリットも存在します。
好きな場所・時間で働ける
Webライターの大きな魅力は、場所や時間に縛られず働けることです。
パソコンとインターネット環境があればどこでも働けるため、オフィスや自宅、カフェやコアワーキングスペースなど好きな場所で自由に働けます。
「好きなカフェで作業がしたい」「通勤せず自宅で働きたい」という人にとって、Webライターは理想的な職業と言えます。持ち運びできるノートパソコンやポケットWi-Fiがあれば旅行先でも仕事ができ、さらに仕事を続けながら海外に住むことも可能です。
自分のライフスタイルに合わせた働き方をできることが、Webライターのメリットの1つです。
初期費用がほとんどかからない
Webライターはパソコンとインターネット環境があれば始められるため、初期費用がほとんどかかりません。特にハイスペックな機能や高額なソフトは不要で、普段使っているパソコンでも十分に始められます。
たとえば、動画編集やプログラミングを始める場合、高性能な機能な機材投資が必要ですが、Webライターは、基本的に無料ツール(Googleドキュメントなど)で作業可能です。WordPress(ワードプレス)などの有料ブログを開設する場合も、かかる費用は月々1000円程度のコストで済みます。
このように、Webライターは初期費用をかけずリスクを抑えながら始められる職業です。「なるべく初期費用をかけたくない」「失敗リスクを抑えたい」という人におすすめです。
スキルがなくても始めやすい
Webライターはスキルがない段階でも始められます。
クラウドソーシングサイトには、「未経験OK」の案件がたくさんあります。ライティングスキルやSEOの知識がない初心者でも案件を獲得できる可能性があります。また、このような案件では、丁寧なマニュアルやレギュレーションがしっかり整っていることが多いため、文章の書き方に不安のある人でもスムーズに作業を進めることができます。
もちろん、案件を獲得するには、プロフィールを作り込んだり、過去の経歴や得意ジャンル、学習意欲をアピールすることが大切です。実績を重ねることで、徐々にライティングスキルが身に付き、高単価な案件にも挑戦できるようになります。
Webライターで稼ぐコツ
「Webライターはやめとけ」と言われる理由には「思ってたより稼げない」ことがあります。ここからは、Webライターで稼ぐためのコツを3つ紹介します。
ブログを開設する
Webライターとして収入を伸ばすためには、自分でブログを開設することが効果的です。
実際に記事を執筆することでライティングの練習になり、実践的なスキルが身に付きます。また、テーマの選び方や構成の作り方、SEOを意識した記事の書き方などを自分で試せるため、ライターとしての成長にもつながります。
また、ブログに投稿した記事はポートフォリオ(これまでの実績をまとめた作品集)として活用できます。クラウドソーシングサイトやSNSのプロフィール欄に、ブログのリンクを載せれば、クライアントへ自分のライティングスキルを具体的にアピールできます。
ブログを運営する際は、WordPress(ワードプレス)がおすすめです。多くの企業ページやオウンドメディアでWordPressが使われているため、操作経験があることがクライアントからの信頼や評価につながるかもしれません。
さらに、WordPressは収益化の仕組み(広告・アフィリエイトなど)も整っているため、将来ブログ収入を得たいと考えている人にもおすすめです。
プロフィールを充実させる
クラウドソーシングサイトやSNSを使って仕事を獲得する場合、プロフィールを充実させることが不可欠です。
ほとんどのクライアントは、ライターのプロフィールを確認してから発注するか決めます。「この人に依頼して大丈夫か」の大きな判断材料になるため、プロフィール内容が充実していないと、応募しても受注につながらない可能性があります。
実績がない初心者であっても、得意ジャンルや過去の経験、自己PR、仕事への意気込みなどをしっかり記載することで、クライアントの信頼を得られます。たとえば、「営業の経験があり、ビジネス系の文章が得意」「FP2級を持っているためお金の知識がある」「読書が趣味で文章を書くことが好き」などアピールできる要素があれば記載しましょう。
また、プロフィールは一度作って終わりではなく、自分のスキルや実績に合わせて随時更新することも大切です。
得意ジャンルをもつ
Webライターとして稼ぐには、得意ジャンルをもつことが大きな武器になります。
Webライターの執筆する記事には、金融、不動産、健康、美容、暮らし、転職などざまざまなジャンルがあります。初めは幅広いジャンルに挑戦して、自分に合った分野を定めることも大切です。
その中でも、知識や経験を活かして執筆できるジャンルがあれば、それを得意分野として強みにしましょう。「旅行が好き」「金融業界で働いていた」「カフェ巡りが趣味」など、自分の過去や趣味を活かせるテーマは立派なアピールポイントになります。
得意ジャンルをもつことで、記事のクオリティが高まり、その専門性を評価されやすくなるため、報酬単価アップにもつながります。また、「このジャンルの案件はこの人に任せたい」とクライアントから依頼を受けることもあり、継続案件にもつながりやすくなります。
まとめ
確かに「Webライターはやめとけ」と言われる理由には厳しい現実もあります。しかし、正しいやり方で継続すれば、着実にスキルも収入も伸ばすことができます。
わたし自身、得意ジャンルを見つけて、ブログを運営し実績を重ねたことで月に10万円ほどの副収入を得られるようになりました。
もし「やってみたい」という気持ちがあれば、ネガティブな言葉に惑わされず挑戦してください。
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