こんにちは。
今回は、初心者ライターさんに向けて「ライティングのジャンル」についてお話します。
この記事では、「Webライターとしてどんなジャンルを書けばいいかわからない」「得意ジャンルが見つからない」と悩んでいる初心者ライターさん向けに、ジャンルの種類や選び方、おすすめ分野をわかりやすく解説します。
自分に合ったジャンルを見つけることで、執筆のスピードも上がり、単価アップや継続案件の獲得にもつながります。ぜひ参考にしてくださいね。
Webライターのジャンルとは?
まずは、Webライターのジャンルについて解説します。
具体的にどんなジャンルがあるのか、得意ジャンルを持つことのメリットを紹介します。
ジャンル選びのときに考えること
Webライターのジャンルとは、記事の「テーマ(業界)」「記事タイプ」「ターゲット層」の3つを軸に分類されます。
1つ目は「テーマ・業界」です。
これは記事が扱う分野を意味し、医療、美容、金融、法律、IT、エンタメ、不動産、グルメ、子育てなど多岐にわたります。専門知識が求められる業界では、内容の信頼性が重視されるため、医療や金融などの分野では資格や実務経験があると優遇されるケースもあります。
2つ目は「記事のタイプ」です。
たとえばSEO記事は検索流入を意識した構成とキーワード選定が求められる一方で、取材記事はインタビューをもとにリアルな体験や人物像を描く力が問われます。また、コラムやレビュー記事では、個人の視点や感性が活かされることが多く、ライターの個性が出やすいジャンルといえるでしょう。
3つ目は「読者ターゲット」です。
BtoC向けの記事は読みやすさや共感を重視しますが、BtoB向けの記事では専門用語や業界知識が必要となり、よりロジカルで実務的な表現が求められます。このように、「Webライター」といっても、記事の目的や読者層によって求められるスキルは異なります。
初心者がジャンルを決められない3つの理由
1. 初期はなんでも書いていたため方向性がぼやける
初心者のうちは経験を積むためにジャンルを問わず書いてしまいがち。その結果、「自分が得意なジャンルは何か」が分かりにくくなります。記憶を振り返り、書いていて楽しかった案件やスムーズに進んだ記事からヒントを得ましょう。
2. 単価・案件数優先でジャンルに偏りが出た
高単価や案件の多さに惹かれて特定ジャンルばかり受けていたら、ジャンルが偏ってしまい、方向性を見失うことがあります。一度立ち止まり、自分が今後も続けたいジャンルか見直してみましょう。
3. 書きやすさとやりたいジャンルが一致しない
「興味がある分野」はあるけれど、実際に書くと難しく感じたり、リサーチに時間がかかって負担になることもあります。逆に、「あまり関心がないけど書きやすい」ジャンルも存在します。バランスを見ながら徐々に自分に合う方向性を探しましょう。
得意ジャンルを持つことのメリット
Webライターとして活動を続けるうえで、「得意ジャンル」を持つことは大きな強みになります。
まず、特定ジャンルに精通することで専門性が評価されやすくなり、発注者から「このテーマならこの人」と指名されやすくなります。結果として、継続案件や高単価の仕事に繋がる可能性が高まります。
また、得意ジャンルに絞ることでリサーチが少なく済むため、執筆スピードも向上します。たとえば美容ジャンルに詳しい人であれば、専門用語やトレンドも把握できていれば、クオリティの高い記事を短時間で仕上げやすくなります。結果的に、収入アップにもつながる可能性があります。
さらに、ひとつのジャンルに集中することで、同分野の新しい知識や業界動向に触れる機会が増え、自分自身のスキルアップにもつながります。実績が積み重なれば、記事執筆だけでなく監修・編集といった仕事へと広がることも期待できます。
Webライターの代表的ジャンルと特徴まとめ
Webライターの仕事には、テーマごとに特徴や求められるスキルが異なります。
ここでは代表的なジャンルを取り上げ、それぞれの特性をまとめてみました。
金融・法律 | 専門性が高く、正確な情報が必要。高いリサーチ力と知識が求められる。報酬は比較的高単価。 | 専門知識がある/調べ物が得意な人 その業界で実務経験のある人 |
医療・美容 | 正確な情報と知識が必要。 薬機法・景表法などの法的ルールにも注意が必要。人気の分野でもあり競合性が高い。 | 専門職経験者や知識のある人 美容や健康に興味がある人 |
IT・ガジェット | トレンドの変化が激しいが、案件数が多い。日々の情報収集力が重要。 専門的なので比較的高単価。 | 新しい技術や製品が好きな人 ITの専門知識があると強い |
ライフスタイル・エンタメ | 親しみやすく初心者向け。 ただし単価は比較的低め。 | 書きやすさを重視したい人/初心者 |
インタビュー・取材系 | 実際に人と会って話を聞く仕事。 人間関係の構築力や質問力、文章の再構成力が必要。 | 人と話すのが好き/好奇心がある人 |
転職・キャリア | 実体験や共感性が重視されやすく、再現性のある情報が求められる。 需要が高く、SEOとの相性も◎。 | 自身の転職や採用の経験がある人 キャリア支援に興味がある人 |
それぞれのジャンルにはメリット・デメリットがあり、自分の性格や経験、得意分野と照らし合わせることで、よりフィットする方向性を見つけやすくなります。
興味のあるジャンルに少しずつ挑戦しながら、自分の「得意分野」を育てていきましょう。
ジャンル選びのヒント3つ
ここからは、ジャンルを選ぶ際のポイントをお伝えします。
【過去の経験】職歴・趣味・資格から強みを洗い出す
ジャンル選びの際にオススメなのが、自分の過去を振り返ることです。
前職の経験や保有資格、日常的に取り組んでいる趣味などには、ネタになる要素が含まれています。
たとえば、医療系の職歴がある人は医療記事、アウトドアが好きなひとはキャンプ商品の紹介、美容に詳しい人はコスメレビューなどが得意ジャンルになり得ます。
ライティングスキルは後から磨けますが、ベースとなる知識や経験にはオリジナリティがあるため、競争力も高まりSEOにも有利です。まずは自分自身の棚卸しから始めてみましょう。
【続けられるか】興味がないジャンルは長続きしない
単価が高い、案件が多いといった理由でジャンルを選ぶのも一つの戦略ですが、まったく興味のない分野を続けるのは想像以上にストレスがかかります。
まったく興味や知見がないと、情報収集やリサーチも苦痛になりやすく、記事の質にも影響が出るかもしれません。一方、少しでも関心があるテーマであれば、自然と知識が深まり、記事の質やスピードにも良い影響が出てきます。
もちろん、リサーチして対応することは大切ですが、継続的に活動するためにも「興味を持てるか」は非常に重要な判断軸です。
【市場ニーズ】単価相場・案件数を把握する
興味があったり書きやすいことも大切ですが、単価の相場や案件の数を確認すること大切です。
クラウドソーシングサイトや求人サイトなどで案件数や単価相場をチェックすれば、そのジャンルで稼げる可能性や将来性が見えてきます。たとえば、ITや金融は比較的単価が高い傾向にありますが、専門性も求められます。逆に、ライフスタイルやエンタメ系は初心者でも参入しやすい反面、単価が低めなことが多いです。単価が低すぎるとなかなか稼げず、ライティング自体が苦痛になってしまう可能性があります。
自分のスキルとバランスをとりつつ、現実的な視点でジャンル選びをすることが大切です。
【実体験】得意ジャンルを決めた方法
わたし自身、Webライターを始めたとき何を書いていいのか分かりませんでしたが、前記のポイントを考えることで得意ジャンルが決まっていきました。
まず過去の仕事・経験を書き出しました。過去の経験、好きだったこと、没頭したことなど思い出せることはすべて書きました。その結果、法律の仕事に携わった経験、資格を取得した経験、3度転職した経験が自分の中では大きい存在だと分かりました。そこで、ひとまず「法律」と「転職」と「資格」にジャンルを絞ってみました。
「果たしてこの分野で続けられるか」心配でしたが、それなりに知見があること、それ以上に興味のあることが見つからないこと、法令などをリサーチすることが苦でないことから「法律」をメインのジャンルに絞ってみました。
そして、クラウドソーシングサイトで法律関連の案件の単価相場や案件数を確認しました。1文字あたりおおよそ1.5円~3.5円であること、多くはないけどそれなりに案件数があることが分かりました。
Webライターを始めた頃は、このように得意ジャンルを決めてアピールしていました。
もちろん、途中で得意分野や興味のある分野が変わることはあります。わたし自身、経験を積み、徐々に対応できる分野が広まり、今ではさまざまなジャンルの依頼を受けています。
まとめ
ライターとして活動する上で得意ジャンルを定めることは重要です。専門性をアピールでき、継続案件の獲得や単価アップにもつながります。
「得意ジャンルがまだ分からない」という人は、この記事を参考に、「書いていて楽しかった」、「スムーズに書けた」と感じた分野を見つけてみましょう。
コメント